とりあえず、計算機の説明。

電源容量 ☆ 皮算用 ☆ 計算機。は、
細かい事を考えずにPCの電源容量を皮算用するための計算機です。

てきとーにパーツを選んでいくと、消費電力と電源容量の過不足が解るので
今日までどれも同じ箱に見えたPC電源の中に新しい世界を発見でき、今まで考えた事もないほど電源選びで悶絶できます。


12V、2系統の計算


ここが皮算用計算機の目玉です!\(^o^)/。

最近のPCは、12Vラインの消費電力が増大する一方、
電源は安定化を謳って12Vラインが2系統以上に別れて出力されるようになりました。

その結果、12V全体では足りていても出力が分散して個別のラインで電力不足が発生しやすくなっています。

しかし一番不足しやすいのが12VラインのA(あんぺあ)であるにもかかわらず
「400なんとか」 というような電源の製品名にみられるように
電源はW(わっと)表示による総合出力で語られる事が多いので、電源容量を計算する際に
12Vの容量不足に気づかない、計算しにくい、よくわからない、という状況が発生しています。

そんなわけで、電源容量 ☆ 皮算用 ☆ 計算機 では

  • 12V 合計
  • 12V1 (CPU以外)
  • 12V2 (CPU)
について、選んだパーツによる消費電力と
電源容量に対する割合を系統別に運転出力(%)として算出しています。

運転出力は
  80%以上 オレンジ
  90%以上 ピンク
 100%以上 .
表示となります。








遊び方



「1000Wの電源を買えばいいじゃないか」というようなお金で解決するタイプの人は帰ってください。(汗

より少ない電源容量で、より沢山の機器を搭載するのがポイントです。
もちろん、そんな方法で選んだ電源をホントに買ってしまうと
PCの動作は不安定になるわパーツを増設する際に容量不足に陥るわで大変困るわけですが・・

そうすると電源の買い替えでもう一回皮算用して遊べます!。\(^o^)/




逃げ口上



例によって計算機の計算間違い、データの入力ミス等、作者は責任取りませんので
おもちゃとして遊んだ後は自分でメーカー等が開示している数字を確認して電源を選んでください。m(_)m




CPU




CPUは、基本的に TDP (熱設計電力) の値で計算しています。


Intel公式サイト 製品情報
Core i7Core i5Core i3Core 2 (Wikipedia)

AMD公式サイト 製品情報CPU一覧
FXA-SeriesPhenom II 、Athlon II PhenomAthlon X2 (Wikipedia)

消費電力/CPU - usyWiki




CPUの詳細設定




CPUは、詳細ボタンを押すと補正の項目が出てきます。

普通は変更の必要有りません。 この機能を使うのは、

  • CPUのTDPが100W以上で気になる
  • オーバークロックで使用するのでCPUに補正が必要
  • VRMのフェーズが多い、少ない、
  • 設定項目を見ただけで意味が分かって調整したくて仕方がない
などの場合です。


CPUの消費電力補正 (普通は変更の必要有りません。)



TDPは、消費電力の上限の目安であって実際にはそれ以下となることが多い様です。

同じ製品ブランドで、製造プロセス・TDPは統一されているのに、電圧・クロック周波数は違うという場合、
特にミドルからローエンドモデルの消費電力はTDPをかなり下回っている可能性があります。

一方、オーバークロックで使用する場合にはTDPを上回るかも知れません。

初期設定は、TDP × 100% (TDPそのまま) です。


M/BのVRM変換効率 (普通は変更の必要有りません。)



VRMの変換効率は、M/B上で、CPUへ供給する電圧を12V→1V付近へ変換する際に発生するロスを計算する項目です。


以上、二つの項目の計算式は、

TDP × CPUの消費電力補正 ÷ M/BのVRM変換効率 = 計算機で使うCPUの消費電力 となります。

しかし、

100W (TDP) × 80% (CPUの補正) ÷ 80% (VRMの補正) = 100W

になるのでw、この二つは相殺されてしまって
普通のパーツを使うならこれらの項目の設定は必要ないと思います。(主観)

ややこしいし、よくわからない人には苦痛だと思うので
この設定欄は詳細ボタンの中に仕舞ってあります。好きな人だけ使ってください。


DOS/V POWER REPORT
発表! 最新CPU番付 分かった気になるVRMの仕組
マザーボード100選 2008 アッパーミドル編 Point 2 VRMの効率化にメスが入る




M/B





これがわからん。(泣
M/Bは、複数のラインから電力を供給していると思われます。
ただ、メーカーが消費電力の仕様を公開していないので具体的な数値はわかりません。
チップセットメーカーが公表しているTDPに、オンボード機能の消費電力を足した数値なんだろうけど・・

チップセットのTDP一覧
消費電力/チップセット - usyWiki
Intel公式サイト 製品情報

とりあえず、消費電力自体は20−50Wの範囲に収まるようなのでその辺を気ままに選択してください。
また、MBは大電力を消費するパーツではないものの、ビデオ等、オンボード機能の有無により大きく変動すると思われます。




M/Bの詳細設定





M/Bの消費電力をチップセットのTDPを使って設定する機能です。
現在、数値を搭載しているのはTDPの公開されているインテルのチップセットのみ。

一般に、M/BにはCPUに対応した主要なチップセットと、LANや音源などオンボード機能のチップが載っています。

また、以前はチップセットと言えば、ノースブリッジとサウスブリッジの2つのチップに別れていましたが
Intel P55以降は、PCH(Platform Controller Hub)の1チップ構成が主流になっています。

チップの種類は、M/Bの仕様として大抵はメーカーのWebサイトなどで公開されているのでそれらを見ながら入力します。

電源の供給ラインは、12Vのままで良いと思います。
「12-5V」を選択した場合は、12Vと5Vに均等配分。
「12-5-3.3V」を選択した場合は、12Vと5Vと3.3Vで均等配分。

特に電力の皮算用にこだわる人か、
パーツの組み合わせで遊ぶのが楽しいという人以外は、消費電力指定方式で簡単に済ませるのがお奨め。

適当かつ簡単な電源容量の皮算用という趣旨から離れつつあります。。(汗




ビデオカード






ビデオカードの消費電力は、TDPデータ(メーカー発表の消費電力)を初期設定としています。
詳細ボタンでパネルを開くと 「ベンチデータ」 と 「TDPデータ」 のどちらで計算するか切り替えられます。

ベンチデータについては基本的に、
AMR Stationさんのグラフィックカード仕様一覧にある、消費電力(idle/bench/TDP)を使わせて頂いています。

グラフィックカード仕様一覧 - nvidia
グラフィックカード仕様一覧 - AMD

最近の製品については、ビデオカード単体での実測データが少なく、
なかなか良さげなデータが見つからないので殆どがTDPデータのみ搭載です。

アイドル時の電力データの無いビデオカード選択した場合、アイドル欄に%の選択欄が現れて
TDPにユーザー選択の利用率を掛けた値をアイドル電力として計算する仕組みになっていますが、
メーカー発表のデータがあるものについてはその値を表示し、ベンチデータで計算する場合と同様、%の選択欄は表示されません。

電力の供給ラインは、現在12Vが一般的なので12Vを初期値としました。

M/B、CPUにビデオ機能が統合されている構成の場合、ビデオカード欄の選択は不要です。

消費電力/VGA - usyWiki




HDD



HDDは、起動時に12Vラインから1台で30Wも持っていく恐ろしい部品です。
3台載せれば怪しいパーツ、5台載せれば悪魔のパーツ!
電源不足で故障する事もあるので容量・バックアップとも気を付けましょう〜。

計算機には、データシート等に12Vの電流(起動時)が記載されている製品を搭載。




SSD



SSDは省電力の上、5Vからの供給なので電源への負荷は少ないです。

計算機には、データシート等に消費電力が記載されている製品を搭載。
ただしアイドル電力も載っていたのはIntel、Transcend、Mtronと、PhotoFastの一部。
その他は消費電力をそのままアイドル欄に配置してるので出力%で調整してください。

Flash SSD まとめwiki




光学ドライブ



光学ドライブは、 ディスクを入れて回っているとき以外は大人しくしているので目立ちませんが、
DVDを焼くと一転、焼きミスなどの形で電源不足の影響が現れます。

計算機には、一応、主要機種について数値が入ってますが、(時々更新)
メーカー毎に消費電力の公開基準が違う可能性が高いので、
電気喰いについて計算機に搭載している数値でメーカー間の大小は比較できません。




メモリー



メモリーは、消費電流を公開しているIO-DATAの数値をW換算にして搭載しました。
同じ型番でも生産時期によってチップ・消費電力とも変わるようです。

アイドル時の出力%設定の参考として、
DDRメモリーの製品仕様には、 最大、通常、サスペンド時の消費電流の変化が掲載されていました。

DR400-256M
DR400-512M
DR400-1G
最大
2320mA
2920mA
4200mA
通常
800mA
1400mA
2880mA
サスペンド
24mA
48mA
80mA




サウンドカード



選択項目として搭載はしましたが、
たぶん大して電気は喰ってないので無視しましょう〜。




キャプチャカード



キャプチャカードは、アイドル時も10W前後消費しているという報告が見られるので
連続稼働派は電気代に注意が必要かも。(10W×24時間×365日=年間2000円前後の電気代)
これも数値はメーカーのWebサイト等で公開されているものを搭載。




その他の機器



キーボード等も電気喰わないパーツなので
ほんとは無視して良いんですが、PC作るのに無いと格好が付かないので設定。
電気喰いそうなCPUクーラーは消費電力の数値がみつからないため今のところ搭載せず。これは検討課題。8cmFAN等の数値で代用してください。




自分で電力入力したい機器



この項目は、計算機のリストには載っていないけれど
自分はライン別の電流を知っているという機器について、自分で数値を入力。

12V、5V、3.3Vの各欄に直接数値を入力して計算ボタンを押すとW換算の上、合計加算されます。




合計 ☆ 消費電力



各ラインの合計です。
ここに表示される消費電力を、PC電源の容量と比較して過不足を計算します。




尚、この段階の消費電力は、PC電源の容量計算に使う直流電力です。
(PC電源のメーカー仕様に書かれているのは、直流電力の電源容量)

電気代の計算、ワットチェッカー等を使ったベンチ記事などは一般に交流電力で行われるので
これらとの比較には、更に電源での変換ロスを加えた、交流電力を使います。

PCパーツの消費電力(直流・PC内部) ÷ 電源の変換効率 = PCの消費電力(交流・コンセント)




設定の保存



選択したパーツの設定を保存します。

設定情報は、利用者のPCのCookieに保存されます。
(皮算用計算機は計算も保存も利用者側のPCで行っているので
設定データについてサーバとのやりとりはありません。オフラインでも使用できます。)

保存期間は、初期値365日にしてありますが
Cookieは300個溜まったら古いものから削除されるらしいのであんまりあてにしないで下さい。
計算機の改修・データ更新で保存データが引き継げなくなる可能性もあります。

念のため読み込んだら記憶通りの設定かチェックしてください。


ie6などで画面の更新時にエラーが出た場合





ページの読み込み時に、CPUとM/Bのラジオボタンの状態を取得して表示欄が切り替わる仕様のため、
ラジオボタン搭載前(2008年11月12日以前)の保存データや、空の保存データを読み込むなどして、
CPUとM/Bのラジオボタンが選択されていない状態で画面の表示を更新すると
表示欄切り替えのための選択データが取得できずにie6などではエラーが出ます。

この場合、ラジオボタンを選択するか、
リセットボタンを押して再度更新すればエラーは消えます。




電源ラベルの読み方



他のサイトに丸投げw

日経パソコン PC Online




12Vが2系統以外の電源の表示方法



皮算用計算機は、12V1と12V2の2系統での表示を基本としているので
2系統以外の電源では12V3以降を12V1に合計するなどして表示させています。

(概ね合理的な計算・表示方法にしているつもりなので、気にならない人は気にしないのが吉)




1系統の電源

12Vが1系統でも、12V1と12V2の各欄に表示される例
12V 合計
12V1(CPU以外)
12V2(CPU)
12V
A
A
A
←計算機の表示 / 製品仕様・ラベルの表示→
20A

12V1と12V2の欄にも表示されますが、 元々1系統なので個別の出力に意味はありません。
(容量不足の場合は先に12V合計の欄から色が変わるので、特に注意しなくても大丈夫)




2系統の電源 (通常はこの形式)

12V1+12V2=40Aでも、合計出力は30Aまでの例
12V 合計
12V1(CPU以外)
12V2(CPU)
12V1
12V2
A
A
A
←計算機の表示 / 製品仕様・ラベルの表示→
20A
20A
合計出力 30A
12Vの合計出力は、12V1と12V2の2系統を合計した出力より少ない製品があります。




3系統以上の電源

CPU以外の合計は、20A×3本=60Aだけど、合計出力は40Aまでの例
12V 合計
12V1(CPU以外)
12V2(CPU)
12V1
12V2
12V3
12V4
A
A
A
←計算機の表示 / 製品仕様・ラベルの表示→
20A
20A
20A
20A
合計出力 40A
CPU以外の出力を足していくと、12Vの合計出力より大きくなる製品があるので
12V1の欄には、12Vの合計出力とCPU以外の合計を比較して少ない方を配置。




EPS規格



ATX規格とEPS規格は、CPUラインが逆になるそうですが・・

DPS-550BBC
規格 ATX 12V
特徴 EPS規格電源

正直、わけわからん。EPSはエスパーの脳内補完でお願いします。d(・_・)\(-_-メ) そりゃESPだって




電源 2号




「リストに無い電源」のボタンを押すと、電源2号の入力欄が現れます。

2号機の電源容量は手動入力です。
計算機のリストにない製品を使った皮算用をしたり、
ラベルの読み方を独自の解釈で入力するなどして遊んでください。

(メーカー製パソコンに内蔵されている仕様のよくわからない電源でも、
PCの蓋を開けて中を見れば電源本体にライン別の出力が書かれたラベルが貼ってあります。)

電源設定の保存ボタンは、PCパーツの選択状態とは別に、電源2号の手動入力欄のみを保存します。

(注) 製品名を入力する際の文字に、半角の / は使わないでください。
設定を保存するのに、0/1/2/3/A/B/C/と「/」で区切った連続データとして処理しているため、
「/」を入れると読み出しの際にそこから後が次の欄に表示されてしまいます・・。




電気代の計算 PCパーツの消費電力(直流)



電気代は、合計 ☆ 消費電力 のアイドル欄に表示される電力を元に計算しています。
メールやインターネットなど一般的な使用方法ではアイドル状態が多いと推測されるためです。
ゲーム中、ベンチマーク中など、より具体的な使用状況を設定したい場合は、
パーツ毎に、アイドル欄で出力%を使い方に合わせて調整してください。




電源の変換効率



電源の変換効率は、PC電源内部において
コンセントの交流電力 → PC用の直流電力 に変換する際に発生するロスを計算する項目です。

24時間365日の連続稼働をした場合、
消費電力1Wにつき、1年間で電気代200円程度の費用となるので
電源の変換効率もPCの運用コストに大きな影響を与える可能性があります。
変換効率の低い激安電源を買って高級電源を買うより高い電気代を払うような展開は避けたいところです。

どの製品の変換効率が良いかは、メーカー発表の数値の他、レビューサイトや掲示板等での報告を元に見極めが必要です。

また、変換効率80%以上で、80PLUS認証を受けた電源は、
80PLUSプログラムのサイトにメーカー別の製品リストとレビューが掲載されているようです。

20%

50%

100%

(負荷率)

PLATINUM
90%
92%
89%
変換効率
GOLD
87%
90%
87%
SILVER
85%
88%
85%
BRONZE
82%
85%
82%
80PLUS
80%
80%
80%


電源の変換効率による電気代の比較は、 PC電源変換効率 ☆ 計算機。

消費電力/低消費電力PC - usyWiki
2chの電源関係スレッドまとめ - usyWiki

80 Plus PSU List (80PLUS メーカー別の製品リスト)
80Plus Netzteile - die Ubersicht - EffizienzGurus Forum (変換効率のグラフ付き一覧表)




電気料金



東京電力の料金を初期値に設定していますが、
電気料金は電力会社、契約種別によって異なります。
より正確な計算には、電力会社から自宅へ届いているはずの
請求書等に書いてある電気料金明細を参考に料金設定してください。

東京電力 電力料金表 燃料費調整
関西電力 電力料金表 燃料費調整

電気代のみなら年間電気代 ☆ 計算機。というのもあります。




その他



説明等で電流を電力と書いていているのをみつけて変だと思ってもスルーしてください。\(^o^)/
忘れましょう〜怒ると身体に悪いです。
電流なんて日常で使わないこと言うとややこしくなるし。

現在、ほぼ完成しているつもりです。
M/Bの電力配分は何か良さげな方法が無いかと思案中〜。

一通りデータを入力したら更新はしない予定です。
だってあと三年は電源買い替えるつもりないし。この計算機って意味無いんだよね・・。(爆)

、、と言いつつ、2年以上ズルズル更新続けてる orz

 ☆

更新記録